- 2026年9月14日
10月2日(金曜)よりインフルエンザの予防接種を開始します
目次
- 10月2日(金曜)より予防接種を開始します
- 接種費用と岡山市の助成について
- インフルエンザワクチンの主な役割は「重症化予防」
- いつ頃打つべき?近年の流行傾向について
- 万が一、発熱してしまった時のために
岡山市中区中納言町にある「まつもと内科・循環器内科」院長の松本健佑です。朝晩の冷え込みが少しずつ深まり、体調管理が大切な季節となってまいりました。岡山市中区・北区など近隣にお住まいの皆様も、いかがお過ごしでしょうか。
本日は、当院でのインフルエンザ予防接種の開始についてご案内いたします。
1. 10月2日(金曜)より予防接種を開始します
当院では、2026年10月2日(金曜)から2027年1月30日(土曜)まで、インフルエンザの予防接種を実施いたします。10月1日(木曜)は休診日のため、翌2日からの開始となります。
ご予約は不要です。 接種をご希望の方は、診療時間内に直接ご来院ください。お仕事やご家庭の用事でお忙しい方でも、ご自身の体調やご都合の良いタイミングで受診していただき、地域の皆様の感染リスクを少しでも減らしていただくためです。
2. 接種費用と岡山市の助成について
【接種費用(税込)】
- 65歳以上の方(岡山市に住民票がある方):1,800円
- 上記以外の方:3,700円
65歳以上の方は、岡山市の定期予防接種として自己負担1,800円で接種できます。公費で受けられる期間は2026年10月1日から2027年1月31日までで、この期間内に1回です。
また、60歳以上65歳未満の方でも、心臓・腎臓・呼吸器またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害がある方(該当の障害単独で身体障害者手帳1級程度)は、同じく岡山市の定期接種の対象となります。この場合、接種の際に身体障害者手帳の写し、または同等と認める診断書のご提出が必要です。心臓の病気で当院に通院されている方で該当しそうな場合は、診察の際にお声かけください。
接種を受けられる際は、次の点にご注意ください。
- 岡山市からは接種券や問診票は送付されません。年齢と住所が確認できる本人確認書類をご持参ください(問診票は当院にご用意しています)
- 市民税非課税世帯の方は助成券で900円、生活保護世帯・中国残留邦人等支援給付受給世帯の方は無料券で無料になります。いずれも事前の申請が必要で、交付までに2週間程度かかります。接種後に券をご提出いただいても適用できませんので、該当される方はお早めに岡山市へご申請ください
- 岡山市以外にお住まいの方は、お住まいの市町村の制度によって取り扱いが異なります。窓口にてお尋ねください
3. インフルエンザワクチンの主な役割は「重症化予防」
「ワクチンを打ったのにインフルエンザにかかってしまった」というお話を聞いたことがあるかもしれません。2024年に日本内科学会から発行された資料によると、インフルエンザワクチンの発症予防効果は30〜70%程度とされており、感染そのものを完全に防げるわけではありません。
しかし、インフルエンザワクチンの最も大切な役割は「罹患後の重症化予防」です。高齢の方においては、インフルエンザに関連する肺炎を予防したり、入院のリスクを減少させたりする効果があると考えられています。また、現在のインフルエンザワクチンは副反応が比較的少なく、安全なワクチンであると報告されています。
万が一感染してしまった場合でも、症状を少しでも軽く抑え、重症化という最悪の事態を避けるために、当院ではインフルエンザワクチンの接種をお勧めしています。
4. いつ頃打つべき?近年の流行傾向について
「流行する前に打ちたいけれど、いつ頃がいいの?」と疑問に思われる方も多いと思います。

(岡山市のホームページ:感染症発生動向調査02 インフルエンザから引用)
こちらのグラフは、近年のインフルエンザ報告数(定点当たり)の推移を示したものです。横軸が「週」、つまり1月の第1週から12月の最終週までを表しています。
年によって流行の波は異なりますが、注目していただきたいのはオレンジ色の線で示された2025年のデータです。第43週(10月下旬)ごろから患者数が増え始め、11月から12月上旬にかけて急激に増加しました。実際、2025年は例年より1か月以上早く全国的な流行入りが発表されたシーズンでした。
さらに、赤い線で示した2026年のデータを見ると、年が明けた2月ごろにも再び山があります。流行は一度で終わるとは限らず、冬の間に波が二度訪れる年もあるということです。
ワクチンは、接種してから体に十分な抗体(抵抗力)ができるまでに2週間程度かかり、その効果は約5か月間持続するとされています。こうした流行の立ち上がりの早さを踏まえると、10月から11月中に接種を済ませておくことが、有効な備えになると考えています。
5. 万が一、発熱してしまった時のために
ワクチンを接種していても、日々の疲れや寒暖差で体調を崩し、熱が出てしまうことはあります。
当院では、インフルエンザおよび新型コロナウイルスの抗原検査を院内で実施しております。発熱や倦怠感などの症状が出た際にも、迅速に原因を特定し、お体への負担を減らすための適切なお薬の処方やケアへスムーズに移行するためです。
病気の予防はもちろんのこと、その後のケアの両方を大切にし、患者さま一人ひとりが安心して冬を過ごせるようサポートしてまいります。予防接種についてご不明な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
【参考にした資料】
- 日本内科学会雑誌 113巻11号(2024年発行)「トピックスⅢ インフルエンザワクチン」
- 岡山市「高齢者の定期予防接種 インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症」(2026年9月1日更新)
- 岡山市「感染症発生動向調査02 インフルエンザ」